THE GOD KILLER IN THE EGG

世界を司る神は、ある日突然一人の男によって殺された。常闇の剣に刺し貫かれ地に墜ちた神は、純白の竜の姿を曝し、息絶えた。
教会を中心とした、神殺しを弾劾する勢力は、死をもって罪を償わせるべく男を追う。
その一方で、教会に懐疑的であった者たちを中心に、神殺しを支持する勢力は、英雄を守るべく動き出した。
渦中の男は一人の仲間を伴って、寄る辺なく世界を彷徨った。
神の墜ちた小さな島に、その亡骸を守るものたちが集った。武器を携え最後の神殿を警護する人々の中には、神を信仰する者もいれば、そうでない者もいた。
巫女たちが最後の神託を受け取った。「新しい神が生まれた。神が天に昇る時、世界は色を取り戻す」
神の死を受けて、世界は徐々に退色し始めていた。