森守本丸🌰

ヤシの実を割る三日月宗近

【森守『4部屋目』】
泥だらけの部屋だ。近くで鶯丸が泣き叫んでいるのが聞こえる。良心が痛む。覗き込むと彼と目が合った。泣き顔のまま近づく彼を、手を伸ばす彼を、拒むことは出来なかった――

【森守『４部屋目』】
老朽化が随分と進んでいる部屋だ。三面鏡を覗き込んだ。疲れきった自分が映っている。誤って鏡の破片を触ってしまった。が指先からは血が出ていない…。恐ろしくなって部屋を移動した。

【森守『3部屋目』】
書庫に出た。襖の隙間から千子村正の姿が見えた。刀身が光に反射してギラギラして見える。通り過ぎるのを待って移動した。

【森守『2部屋目』】
札が散乱した部屋だ。隠れようと押入れを開けると桑名江が眠っていた。泣いていたのか頬が濡れているのが見て分かる。…そっと押入れを閉めてその場から離れた。

【森守『1部屋目』】
泥だらけの部屋だ。足音が近付いている。隠れようとしたが身を隠せる場所がない！狼狽えているとねん石が現れた！にこりと笑いかけて部屋を出ていった。…物凄いスピードで足音が遠ざかって行く。辺りを確認しながら移動した。